とある小児科医の読書感想文

しがない小児科医が気ままに書いた読書感想文

実行力

 

橋本さんが知事、市長になってから大阪は確かにすごく変わりました

個人的にはとても良い方に変わった印象でしたが、そんな裏でどんな苦労があったのか、どうやってあの大きな組織に変革を起こしたのかを記したものです

 

大阪出身でもあり、気になって読んでみました

 

巨大組織である大阪府庁のトップ

これをまとめ上げるのは並々ならぬ苦労、努力があったようです

その中で見出した教訓が散りばめられています

 

強い決定権を与える、ナンバー2,3くらいまで決めておく

こうしなければ物事を決めることは困難

→最近流行りのホラクラシー、ティール組織などと反する部分はありますが、橋本さんも言うとおりで組織が大きすぎると決定権がどこにあるのかを明らかにするのが重要なのでしょう

 

比較的優位の考え方で物事を決める

案を作成するときは通したい案、その反対、その中間3つを作る

 

ビジョンを実現するための実行プランを作成する

→実行プランゼロのBrexitは見事に失敗し、泥沼

 

新聞の読み方に関して橋本さんは、読んだ記事に対して毎回自分の意見を必ず持つことを習慣にしているそうです

反省…新聞読み流していました😅

 

なかなか橋本さんと同じようには出来ないとは思いますし、変に表面的に真似をすると失敗するように思います(キャラ違いの人が真似すると、ちょっときついかな…)。

それでも組織を率いる人には有用な一冊ではないでしょうか。

都構想の背景も詳しく述べられており、特に大阪の人には内容的には

親しみやすいように思います

 

勝ち続ける意志力

 

勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

 

 

プロゲーマー?

え、ゲームって遊びちゃうの?プロとかあるん?

最近はプロゲーマーの方がテレビで特集されることなともあり認知度は上がっているような気はしますが、まだまだそう思ってしまう人は少なくないのではないでしょうか。

 

そんな中でもパイオニア的存在の梅原大吾さんの著書です。

どんな努力の末、梅原さんが世界チャンピオンになりプロになっていったのかがよくわかります

 

自分のアイデンティティー確立に苦しんだのですね

サッカーが好きなやつはサッカーにのめり込み、勉強が得意なやつは勉強にのめり込む、認められる

自分がやっているゲームは認められない…

 

勝つためにやるのではなく、自分の成長のために戦う

だから負けても学ぶことがある

 

ここまで行くとやはりゲームといえどすごいですね、尊敬です

ただ受験勉強は意味がない、なぜなら1日15時間勉強したとしても受験が終わればそれを継続するわけではないから

これには同意できませんね

勉強することで得ることもあるし、次の扉を開くために必要なステップですし自分は意味のあるものだったと思っています(捉え方は人それぞれと思いますが)

 

いずれにしてもやはり

継続は力なり

ですね

 

人生の勝算

 

人生の勝算 (NewsPicks Book) (幻冬舎文庫)

人生の勝算 (NewsPicks Book) (幻冬舎文庫)

 

 

何かと話題の前田裕二社長

たまたまバラエティー番組に出演されているのを見かけて、興味が湧いたので手に取ってみました

タイトルを見たときはあまりいい印象がなかったのてすが中身はそんな上から目線でも嫌な感じのする文章でもありませんでした

 

前田さんの生い立ち

Showroom立ち上げまでの経緯

これから先…

 

「後天的な努力によって、頑張った人が報われる」

そんな仕組みを作りたい

恵まれない環境に育ち、しかしその逆境をはねのけて成功してきた

しかも、並外れた努力で

そんな人だからこそ作れたShowroomだったのでしょうね

 

正直Showroomが何かすら知らずに読み始めましたが、前田さんの熱い思いを感じることができました。

 

まさに

何が与えられているかではなく、与えられたものをどう生かすか

アドラーの教えとも繋がるような気がしました

 

これからのShowroomが楽しみです!

 

 

 

 

赤ちゃんはことばをどう学ぶのか

 

赤ちゃんはことばをどう学ぶのか (中公新書ラクレ)

赤ちゃんはことばをどう学ぶのか (中公新書ラクレ)

 

「小さなうちに母語以外の言語に触れさせておけば子どもは‘’母語と同じように‘’その言語も楽に素早くネイティブ並みのレベルで身につけられるのではないか」

みなさんそう思っていませんか?

自分も少なからずそう思っていました。

適当に英語のビデオでもみせといたらええか、まではいかなくとも、英語圏で生活すればすんなり英語をおぼえるのではないか…

しかし、赤ちゃんたちは我々の想像をはるかにこえた努力の末言語を身につけている!

英語教育、バイリンガル教育に関する常識を打ち破る一冊です。

 

 

第一章 赤ちゃんは本当に天才なのか

第二章 まず、聞く

第三章 「声」から「ことば」へ

第四章 子どもはあっという間に外国語をおぼえるという誤解について

最終章 必要だから、学ぶ

という5本立てです。

まずは、あかちゃんはそもそもどのようにして言葉を身につけるのかを研究結果などをもとにしながら解説。子どもは見えないところでとても努力していることが分かります。そもそも1単語言えるようになるまで1年…

衝撃的だったのは音を学ぶためにはビデオやオーディオで聞かせることにはさほど意味はなく、しっかりとしたコミュニケーションが必要。息子のために家で英語のビデオ流したりしてたのは意味なかった…

 

考えたことも無かったのですが、指さしがわかるまで実は結構時間がかかるのですね。そして指さしの意味を理解し徐々に単語を覚え始める。ただし単語の意味に関しても大人の常識はこどもには通用しません。つまり単語を話すまでにもこどもは大変な苦労をしているということです。2歳で200語程度、大人なら2年あればどれだけ多くの単語を覚えられるでしょう

 

4章ではなぜ我々はこどもはあっという間に外国語を覚える、誤解!しているのかの解説です。

 

年齢が低い子供のほうが、現地語を身につけるまでの期間が長く、また母語を忘れるスピードも早いということが分かっているそうです。小さい子供を新しい言語環境に放り込むときは辛い、ストレスのかかるイベントであることを理解し、しっかりとしたサポートが必要なようです。

 

 

読み終わり、何か自分の中でスッキリしました。

今まで何となく疑問に思っていた事、ちょっと変じゃないかと思っていたことがすっきりしました。

自分がフランス語を学ぶ過程で日本語の能力、英語の知識がとても役に立ったこと、必死で英語で話しかける母親に日本語で答える子ども、0歳から英語教室に通うのに話せない子ども…

一読の価値ありです!

 

英語教育産業に騙されないように、頑張りましょう

 

 

 

あきれた紳士の国イギリス

 

新書840あきれた紳士の国イギリス (平凡社新書)

新書840あきれた紳士の国イギリス (平凡社新書)

 

 

ロンドンで専業主夫として数年間を過ごされた方からみたイギリスを描いたものです。そろそろロンドン行きが近づいてきたので現地のことをちょっと勉強しようかと思い読んでみました。

 

本書ではイギリス(主にロンドン)の

交通事情

食事事情

住宅事情

もろもろ生活面のことが詳細に記されています。

 

まとめると…なんもエエことかいてないやん😭

運転は荒い、メシマズい、いえボロボロ(修理もスムーズにいかない)

紅茶は意外とおいしくないが、コーヒーはもっと悲惨…

どないしたらええねん

 

 

親子三人1年間生き残れるか

 

頑張ります!

 

 

限界のタワーマンション

 

限界のタワーマンション (集英社新書)

限界のタワーマンション (集英社新書)

 

東京都心部はまだまだタワーマンションが次々にできています。

自分はあまり高層階に住むことに魅力を感じないのですが、やはりタワーマンションに住むことが一つのステータスだという人が多いのでしょう。ただ、いつも火事や地震が来たらどうなるのか、避難できるのか、こわいなー…と思っていたところこの本をたまたま書店で見かけたため読んでみました。

 

本書ではタワーマンションがなぜこんなに普及したのかを含め日本のマンションの歴史が記されています。

タワーマンションの問題点として

管理費、管理組合の問題

災害時の避難の問題

タワーマンションの階数によるヒエラルキー(タワーマンションは階数によってのるエレベーターがちがう、労働者階級とその他を差別した昔のイギリスのパブみたいですな)、そのヒエラルキーに苦しめられるママたちこどもたち

高層階に住むこどもの学力問題(タワーマンション高層階のこどもは家が裕福でそれなりの家庭のうまれであるが学力が伸び悩む傾向がある)

 

怖すぎやね

 

今まで気が付かなかったが筆者も言うとおり、空き家問題の原因の一つは人口減少にも関わらずマンション供給過剰なのではないか…

 

タワーマンションにももちろんメリットはあるでしょう(それでもやはり好きになれないが)。

好みは人それぞれなので、まぁ皆好きな所に住みましょう

ガリガリ君の秘密

 

夏といえばガリガリ君、日本人なら一度は食べたことがあるのではないでしょうか?

自分もガリガリ君は大好きで、小さい頃からよく食べていた思い出のアイスです。最近ではコーンポタージュ味を発売するなど何かと話題が豊富な赤城乳業の製品です。

 

そんな赤城乳業がどのようにして業績を伸ばしたのか、アイデアを産み出しているのかが記されています。

 

言える化→何でも発言できるようにしている。上下関係、役職、立場関係なく自由に発言できる環境、システム作り。何と会議では上司が退席を求められる事もあるのだとか

失敗を恐れずチャレンジする→なんでも失敗を恐れずチャレンジする。失敗は人事考課とは別に評価され、ペナルティを払うことにより清算されると。チャレンジしての失敗はむしろ、評価を上げることに繋がる可能性もあるようです。

 

この本を通してとても人を大事にしている会社だという事がひしひしと伝わってきました。

人あっての会社、人あってのアイス

井上社長は「社長は社員の七光」

つまり社員一人ひとりが輝き、そのおかけで会社が繁栄し、社長も光る、そう考えているのだそうです。

 

やはりのびる会社、売上がいい会社には理由があるという事を再認識。ヒトの大事さを痛感しました。

 

ここのところ猛暑続きで、読んでいるとアイスが食べたくなってきました😅ガリガリ君買って帰ろう!