文化の違い
第2冊目ご紹介
今やgobal化が進み、あらゆる国の人々と仕事をする可能性があります。
自分は海外旅行も好きで、いろいろな文化の違いなどに驚いたことは多々ありましたが、ここまで深く考えたことはありませんでした。
今回ご紹介するのはこの"文化の違い"を体系的、論理的に説明した"The Culture Map(邦訳:異文化理解力)です!
外人といえば欧米人、欧米人といえばアメリカ人!そう思っているあなたは必読の書です。
著者は文化の違いを、コミュニケーション、褒め方、説得の仕方など8つの視点から切り込んでいきます。
この本において最も特徴的と言えるのは、文化の違いを横軸のスケールを用いて表しているところでしょう。
例えばコミュニケーションにおいてlow context(横軸の左端。アメリカのように、伝えたいことは全て言う必要がある)、high cocntext(横軸のほぼ右端。日本のように、言わなくてもわかる、阿吽の呼吸を大事にする)文化に大きく分けられます。しかし、イギリスも左よりではありますが、相対的に見るとアメリカより右側であり、イギリス人から見るとアメリカ人はhigh contextな文化に見える、といった具合です。
どの面においても自分の文化が相手の文化の右にあるのか、左にあるのか、どれくらい離れているのかを知る必要がある、とされています。
読み終えて、本当に新たな発見だらけでした。
コミュニケーションにおいてlow contextからhigh contextなどに分かれることは知っていましたが、学び方、褒め方までここまで多様であるとは驚きでした。
何より、欧米人、アジア人、というように大きなくくりで捉えることは不可能であると気づかされました。
今後、国際的な仕事に関わる機会が増える(予定)の自分にとってはバイブルになりそうです。
The Culture Map (INTL ED): Decoding How People Think, Lead, and Get Things Done Across Cultures
- 作者: Erin Meyer
- 出版社/メーカー: PublicAffairs
- 発売日: 2016/01/05
- メディア: ペーパーバック
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異文化理解力――相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養
- 作者: エリン・メイヤー,田岡恵,樋口武志
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2015/08/22
- メディア: 単行本
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